くせ毛でお悩みの皆さん。
「湿気で髪が膨らんでヘアスタイルがうまく決まらない」
「朝のスタイリングに時間がかかる」
など、困ってしまうことが多いですよね。
そんなくせ毛が治せるとしたらどう思いますか?
やってみたいと思いませんか?
今回はそんなくせ毛でお困りの皆さんに向けて「くせ毛の正しいヘアケア方法と解決策」をご紹介したいと思います。
くせ毛には「先天的理由」と「後天的理由」がある
まず初めに、くせ毛には2種類あることを説明していきます。
くせ毛の原因には遺伝などの「先天的理由」と、生活習慣などの「後天的理由」の2種類があります。
くせ毛にお悩みの方は自分がどちらに当てはまるか分かっておきましょう。
くせ毛になる「先天的理由」
くせ毛になる先天的な理由として、「親からの遺伝」「髪の内部のバランスの乱れ」「髪の内部成分の乱れ」が挙げられます。
先天性理由が原因のくせ毛に関しては、後程詳しく書いていきます。
くせ毛になる「後天的理由」
くせ毛になる後天的理由として、「頭皮環境の悪化」「生活習慣の乱れ」「髪へのダメージによる乱れ」が挙げられます。
「頭皮環境の悪化」は、シャンプーやトリートメントなどのすすぎが甘かったり、頭皮に皮脂が残ったままだったりすることが原因です。
毛穴が詰まることで、健康な髪が生えにくくなり、くせ毛になってしまうことがあります。
すすぎ残しが無いように、しっかり洗い流すことを心掛けましょう。
「生活習慣の乱れ」は、髪の毛の栄養分が不足することが原因です。
ダイエット、偏った食生活や睡眠時間の乱れもくせ毛に繋がります。
生活習慣が乱れてしまうと、髪に十分な栄養が行き渡らなくなり、くせ毛が生えてきてしまうことがあります。
くせ毛に悩んでいて生活習慣が乱れていると感じる方は、早寝早起きとバランスの良い食事を心掛けましょう。
「髪へのダメージによる乱れ」は、パーマやカラーリングを頻繁に行うことが原因です。
ダメージした髪はまとまりにくく、くせ毛のように広がりやうねりになってしまいます。
パーマやカラーリングは出来るだけ美容院で行うようにし、日頃のケアをしっかり行いましょう。
くせ毛は治せるの?
ここでタイトルにある、『くせ毛は治るの?』ということについての答えをお伝えします。
「後天性理由」のくせ毛は、先程ご紹介した通り普段の生活をきちんと見直し、正しいケアをしていれば治すことが出来ます。
ただし、「先天的理由」のくせ毛に関しては、「後天的理由」のくせ毛とは違って治せるものではありません。
くせ毛に悩んでいる方には残念な事実かもしれません。
しかし、正しいケアをすることでくせ毛でも扱いやすくすることが出来ます。
くせ毛の構造
上の写真のように、くせ毛になる原因は実は『生えてくる前』にあります。
髪の毛を作る部分が、
- 真っ直ぐになっているか
- 曲がっているか
によって変わります。
あとは、毛根の形が綺麗な円形なのかどうか?でも変わります。
つまり、綺麗な円形で毛根が真っ直ぐになっていれば、そのまま真っ直ぐな直毛が生えてきます。
しかし、形が歪んでいたり、潰れていたりすると、髪の毛が曲がって生えてしまいくせ毛となります。
上記の種類以外でも
- 捻転波状毛:髪の毛が捻れているくせ毛
- 連珠毛:触るとぼこぼこしているくせ毛
この2つのくせ毛は縮毛矯正しても完全な真っ直ぐにすることは難しいです。
縮毛矯正のかけ方を工夫し、癖を活かしつつの矯正も出来るので、美容師さんに相談してみましょう。
正しいくせ毛のケア方法
髪の毛の水分と油分のバランス
くせ毛は構造上、どうしても乾燥しやすくパサつきやすくなっています。
髪の毛がパサパサしていると感じていませんか?
これは髪の毛が乾燥しているだけで、ダメージではないので安心してください。
この、乾燥している髪が雨などの湿気をスポンジのように吸収してしまうと、一気に癖が出てきてしまい、広がってしまいます。
そのため、髪の毛の水分と油分を適切な状態に整えてあげると、髪の毛は癖が収まるようになります。
くせ毛の方にはオイルタイプの洗い流さないトリートメントがおすすめです。
洗い流さないトリートメントについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
【洗い流さないトリートメントの選び方】オイルとミルク、おすすめはどっち?
しっかりとケアを行うこと
市販でくせ毛用のシャンプーやトリートメントもありますが、あえて使う必要はありません。
くせ毛用のシャンプーやトリートメントを使わなくても、美容室のものを使うのが1番です。
基本的にくせ毛用のヘアケア剤は、過剰な油分で髪の毛を重たくし、収まるようにしています。
くせ毛による広がりを抑えることは出来ますが、使い続けると髪に油分が蓄積され、カラーや縮毛矯正などの美容院での施術に悪影響を及ぼす恐れがあります。
くせ毛用のものを使うよりも質の良いシャンプーとトリートメントを使い、洗い流さないトリートメントをつけて乾かすだけでいいので、しっかりこれらのケアだけはするようにして下さい。
これだけでクセの出方は変わってきます。
シャンプーの選び方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【シャンプーの種類と特徴、上手な選び方】美容師が詳しく教えます!
くせ毛を治す1番の解決策は縮毛矯正
とはいえ、くせ毛を治す1番の解決策はやっぱり縮毛矯正です。
多くの方は、『そんなこと知っている…!』と思っているかもしれません。
しかし、毎日アイロンをしていると、髪の毛を傷ませて乾燥しやすい髪の毛を作っていたということも少なくありません。
乾燥している髪は、ただでさえパサつくのにもかかわらず、余計に癖が出やすくなってしまいます。
毎日アイロンするより、1回縮毛矯正をして数ヶ月アイロンを使わない方が髪の毛には圧倒的に良いです。
1度あてたところに矯正は必要無いので、伸びた根元だけを再度矯正すれば毛先のダメージは無く、髪のコンディションを保つことが出来ます。
縮毛矯正については、こちらの記事を参考にしてみてください。
縮毛矯正をかける頻度はどれくらい?梅雨を基準にベストなタイミングをお教えします!
くせ毛が出にくいスタイリング方法
それでも、「アイロンで間に合うし…」と、矯正をするのではなくアイロンを使う方もいると思います。
そんな方は、以下の方法を覚えておくと、くせが気になりにくくなるはずです。
アイロンをする前に、洗い流さないトリートメントをつける
アイロン前に、洗い流さないトリートメントで水分と油分を髪の毛に補充することにより、余計な水分を吸わなくなります。
結果、アイロンの持ちが大幅にアップします。
アイロン前に使用するものは、オイルタイプを選ぶようにしましょう。
また、温度は150~170度を推奨します。
低温の場合なかなか癖が伸びず、結果髪の毛に長時間熱を当ててしまうことになります。
低温とはいえ、100度以上あるアイロンを長時間髪の毛に当てると髪の毛はダメージを受けています。
その結果、乾燥しやすいダメージ毛になってしまいます。
※高温の場合、200度以上上がるアイロンも市販で多くありますが、これは問答無用でダメージになるのでおすすめではありません。
例え短時間でもダメージに繋がるため使用を控えましょう。
150~170度あれば、アイロンを通すだけでも癖は伸びます。
伸びにくい方は3秒ぐらいでしたら熱を当てても大丈夫です。
アイロンで真っ直ぐにした後は、スプレータイプのトリートメントをつけるかスプレータイプのスタイリング剤をつけるのがおすすめです。
これで最大限にアイロンの効果を伸ばすことが出来ますよ。
オイルトリートメントについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
【おすすめのヘアオイル3選】オイルの効果でサラツヤ髪を手に入れる
まとめ
以上「くせ毛は治せるのか?」という話と「くせ毛の対処法」をご紹介してきました。
先天性理由が原因のくせ毛の場合、くせを治すことは出来ませんが、上手に付き合えば気になりにくくはなります。
しかし、くせ毛の1番の解決策は縮毛矯正です。
髪質をよく分かってくれる美容師さんに相談して、悩みを解決してもらいましょう!