最近は、ドラッグストアやロフトなどの雑貨店など様々なヘアケアアイテムを見かけるようになりました。
それだけヘアケアに気を使う方が増えてきているという事ですね。
そんなヘアケアアイテム、皆さんはどのようにして選んでいますか?
香りでしょうか?
それとも口コミなど?
髪質や悩みはそれぞれ違うので、それに合わせてヘアケア剤を選ぶことが重要です。
そこで、今回は洗い流さないトリートメントの中でもよく見かける『オイルタイプ』と『ミルクタイプ』の正しい選び方についてご説明したいと思います。
トリートメントの種類と効果の違いは?
まず最初にトリートメントの種類についてですが、大きく分けて以下の2種類が存在します。
- 洗い流すトリートメント=お風呂で使うトリートメント
- 洗い流さないトリートメント=お風呂上りに使うトリートメント
どちらもトリートメントですが、作用の仕方が全く違います。
【お風呂で使うトリートメント(インバストリートメント)】
インバストリートメントは、主に今の髪のダメージの改善効果を高めた、内部補修トリートメントのことです。
内部から保湿や栄養補給などをして、今の髪の状態をより良く改善してくれます。
【洗い流さないトリートメント(アウトバストリートメント)】
アウトバストリートメントは、保湿、栄養補給も少ししてくれますが、主な特徴はドライヤーの熱から守ってくれたり、今日1日のスタイリングをしやすく、扱いやすい髪にしてくれるものです。
なので、内部補修というよりも、外部補修や最後の補助的トリートメントといった感じです。
今日1日の乾燥、熱ダメージなどを抑えて「扱いやすい髪の状態」に保ってくれるのがこのアウトバストリートメントです。
アウトバストリートメントのタイプ
アウトバストリートメントにはいくつかタイプがあります。
ミスト→ジェル→ミルク→オイル
右側のものになるにつれて、熱に強く、油分が多くなります。
このようにいくつかタイプ別にあるのは、髪によって得られる効果が違うから。
基本的な洗い流さないトリートメントの使い方
アウトバストリートメントはその名の通り、お風呂上りなどのお風呂の外で使うもの。
アウトバストリートメントは髪の内側にも外側にもアプローチする、マルチなヘアケアアイテムです。
・毛髪の内側ケア
インバストリートメントと同じように、お風呂上りの髪の濡れた状態に使えば、髪の内側まで保湿成分やケア成分を浸透させることが出来ます。
・毛髪の外側ケア
トリートメントを洗い流さないことで美髪に導く成分がしっかりと髪に留まるので、ドライヤーの熱や日中の外部刺激などから髪を保護することが出来ます。
つまり、内側から補修しつつ外側をコーティングするということ。
このことからアウトバストリートメントは
- ダメージケアをしたい
- 乾燥やパサつきが気になる
- クセが出やすい
- 広がりやすい
など、髪のお悩みがあるという人にはもちろん、特にダメージが気になっていないという人にもおすすめです。
- ドライヤーの熱
- 紫外線
- 乾燥
- 摩擦
から髪を守るので、より美しい髪をキープすることが出来ます。
アウトバストリートメントをつける際の注意点は?
アウトバストリートメントは、しっかりとタオルドライした髪につけましょう。
髪に水分が多く残っていると、トリートメントが馴染みにくく浸透しにくくなってしまいます。
という事は、せっかくつけても効果が無くなってしまうかもしれません。
なるべくタオルドライで水分を取ってあげて、中間から毛先部分を中心に揉み込んで馴染ませたら、コームやブラシで梳かしてからドライヤーで乾かす様にするのが一番効果的です。
朝、夜はもちろん、日中も!アウトバストリートメントは一日中使える!
インバストリートメントとは違って、一日中いつでも使えるのがアウトバストリートメントの良いところです。
朝には朝の、日中には日中の、夜には夜の、アウトバストリートメントの使い方があります。
朝はスタイリング感覚で
たとえ夜寝る前にアウトバストリートメントを使っても、また朝にもつけてあげることが重要です。
それは日中のダメージから髪を守るため。
また、寝癖直しやスタイリングのためにドライヤーやコテなどを使うなら、やはり髪を保護するためにも使用は必須です。
朝は何かと慌ただしいですよね。
朝のアウトバストリートメントは
- スタイリング剤としても使えるもの
- 使うと嬉しい良い香りのもの
を用意しておくと良いかもしれませんね。
昼は気になったらその都度使って
オフィスの環境やその日の天候などにもよりますが、パサつきや乾燥が気になったらその都度つけてあげましょう。
もしそんなに何度もつけられないのであれば、化粧直しのタイミングでつけるのがおすすめです。
いずれにしても昼の間に受けるダメージは多種多様。
こまめにケアをしてダメージガードをしておくことは美髪を手に入れる為に必須かもしれませんね。
夜は寝ている間のダメージケアに
夜、髪が受けるダメージと言えば、大きくこの2つが挙げられます。
- 洗髪時のダメージ
摩擦が多いシャンプーはそれだけでも強い刺激になります。
- 枕との摩擦によるダメージ
もう一つ、意外と知られていませんが、枕との摩擦も髪の負担。
つまり、夜のアウトバストリートメントには
- 寝ている間に受けるダメージから髪を守る
- ダメージの補修をする
の2つの目的があるということです。
ドライヤーで乾かした後に毛先を中心に念入りにしっかり揉み込んでおきましょう。
まとまりが欲しい方におすすめなのは…
ミルクタイプ!
ミルクタイプは含まれる水分量が多いので、しっとりまとまりやすい髪にしてくれるものが多いのが特徴です。
柔らかくしとりしなやかな髪にしたい時はミルクタイプが合うはずです。
硬い髪、ゴワゴワしやすい髪には特におすすめです。
ミルクよりもさらにしっとりさせたい!という方は、クリームタイプのトリートメントを使ってみて下さい。
細い髪の方にもおすすめ
細い髪もミルクタイプの方が合う人が多いと思います。
細い髪はダメージを受けやすく、髪がパサッと広がってまとまりにくい方が多いので、ミルクがおすすめです。
おすすめのヘアミルク
MILBON(ミルボン)ディーセス エルジューダ エマルジョン
napla(ナプラ)N.(エヌドット)シアミルク
出典:napla
乾燥が気になる方におすすめなのは…
オイルタイプ!
オイルタイプはドライヤーやアイロンの熱から髪の毛を守る効果が高く、補修するというよりもオイルで耐熱性、保湿性を高めてくれるのが特徴です。
ミルクタイプの方が水分量が多いならいいんじゃないの?と思われがちですが…
ミルクは、ドライヤーで乾かす際にトリートメントの水分と共に髪の毛の水分も奪われやすいというデメリットもあるんです。
なので、乾燥しやすい髪の人は、ドライヤーの前にミルクを使用すると、パサパサした手触りに仕上がってしまう事も…
乾いた髪に付ける分には、特にパサつきが目立ってしまうということはありません。
バターをのせたパンを思い浮かべるとわかりやすいのですが、パンにバターを塗ってからトースターで焼くとバターだけが溶けてパンの表面は焦げ目が付きませんよね?
オイルタイプのトリートメントは、ドライヤーで乾かす際にそれと同じ効果を髪にもたらしてくれるんです。
オイルが髪の毛をコーティングして熱から守ってくれる為、水分を余計に奪われずに済みます。
乾燥が気になるからと言って、ヘアオイルを付けすぎてしまうとベタつきが出てしまいます。
また、同じオイルタイプでも重めなものから、軽めなものまであるので使い分けるのが大切。
乾燥しやすいからと言って、細毛で軟毛なのに重めなタイプを使ってしまうとベタっとしすぎる場合があります。
おすすめのヘアオイル
MILBON(ミルボン)Aujua(オージュア)クエンチセラム
napla(ナプラ)N.(エヌドット)シアオイル
出典:napla
ヘアオイルについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
【おすすめのヘアオイル3選】オイルの効果でサラツヤ髪を手に入れる
ヘアオイルとヘアミルクは併用出来る?
それぞれのメリットがあるヘアオイルとヘアミルク。
では併用が出来るかどうかが気になりますよね。
ここで言う併用とは、同じタイミングで重ね塗りをするという意味ですが、これについての回答は避けた方が良いでしょう。
同時使用は、ヘアオイルとヘアミルクが反発しあうなどして、それぞれのせっかくのメリットが実感出来なくなってしまいます。
例えば先にヘアオイルを塗った髪に、プラスでヘアミルクを足したとします。
するとオイル成分が完全に水性のヘアオイルの良成分を取り込まないので、ヘアミルクの良成分は全く髪に行き渡りません。
ただ、同時に使わずに、ヘアオイルとヘアミルクをケアの目的や仕上がりによって使い分けることは可能です。
タオルドライをした後にヘアミルクをつけてドライヤーで8割程乾かしたら、毛先にヘアオイルをつけて完全に乾かすとしっとりとまとまりツヤのある髪に仕上がります。
ヘアミルクで内部の水分を補い、オイルでコーティングをするイメージです。
是非試してみてください。
クセ毛の場合はオイルとミルク、どちらが適している?
クセ毛の場合のアウトバストリートメントはどんなものが良いのでしょうか。
クセ毛のポイントは髪の水分量を保つこと
クセ毛の原因は遺伝、毛根の歪みなど様々ありますが、クセを出来るだけ出さずに真っ直ぐの髪に整えたいなら、絶対に必要なのが髪の水分量をキープすること。
- 髪の乾燥を防ぐ
- 髪を潤いで満たす
ということで、ある程度のクセを抑えることは可能になります。
そこで重要なのがシャンプー後の乾かし方。
この段階で
- クセをしっかりと伸ばす
- 髪の内部にまで水分を行き渡らせる
- 水分量を維持出来る状態に仕上げる
ということが出来れば、クセの出にくい状態を保てるようになります。
ヘアオイルで髪をコーティングし、クセを伸ばすようにブローする
うねりなどのクセは、基本的に
- ドライヤー
- ヘアアロン
などで伸ばして真っ直ぐにスタイリングしますよね。
髪に熱を与えるという手順が入ってきますので、髪をコーティングしてくれる働きがあるヘアオイルの方が適していると言えます。
【手順】
- タオルドライ後、ヘアオイルを塗布する。
- ドライヤーで、根元から毛先に向かって伸ばすように引っ張りながら温風を当てて乾かす。
- 8割程乾いたら冷風にチェンジ。同じ様に根元から毛先に向かって伸ばしながら風を当てる。
ドライヤーの熱によって髪を柔らかい状態にして形を整え、仕上げに冷風でキューティクルを閉じてあげることで、クセの出にくい状態が保ちやすくなります。
より徹底的にクセ毛のケアをしたい場合は、シャンプーからアウトバストリートメントまでクセ毛専用のヘアケア剤がありますので、そのような商品を選ぶのも良いでしょう。
ドライヤーに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
お風呂上りに髪を乾かさないと起きるトラブルとドライヤーの時短術!
アイテム選びに迷ったら美容師さんに聞いてみて
「効果は得たいけどコストも気になる」
「あれもこれも気になって決められない」
どうしても迷ってしまうのなら是非プロである美容師さんに相談してみましょう。
髪の専門家ですから、あなたの髪の状態を考慮してベストなものを教えてくれると思いますよ。
常に何かしらのダメージにさらされている髪の毛。
お悩みがあるなら出来るだけ早めに最適なケアをしてあげたいもの。
自分に合っているものは、使えば必ず効果を実感出来るそうですから、ピンとくるお気に入りのものを是非見つけて下さいね。
その他トリートメントについては、こちらの記事を参考にしてみてください。