柔らかい外国人の髪の毛のような、明るめヘアには欠かせないブリーチ。
すごくキレイな仕上がりになる代わりに、髪の毛には負担がかかってしまいます。
ブリーチをしている髪には色落ちや枝毛、切れ毛になる要因が沢山あり、最悪の場合切るしかない状況に陥ってしまうことも…。
そうならないためにも、今回はブリーチでのダメージでお悩みの方は必ずやるべきケアをご紹介します。
ブリーチで髪が傷む原因
そもそもなぜブリーチは髪が傷むのでしょうか。
ブリーチをすると髪の表面にあるキューティクルもダメージを受けます。
すると、キューティクルが閉じずに開いたままの状態になってしまうので髪内部のタンパク質や水分が流れ出て、結果的に髪内部がスカスカの状態となり傷んだ髪になってしまうのです。
髪の毛は一度ダメージを受けると、元の状態に戻すことは出来ません。
ブリーチとヘアカラーの違いは?
簡単に言うと、ブリーチは髪の毛の色素を抜くことです。
通常のカラーは「色を入れるもの」で、ブリーチは「色を抜くもの」になります。
カラー剤で一番明るくすると12レベル位がマックスになりますが、ブリーチをするとそれ以上に明るくする事が可能です。
また、回数を重ねることでどんどん白に近い色になっていきます。
一般的にブリーチ剤で脱色をした後に、カラー剤で再び髪を染めることを「ダブルカラー」、2回ブリーチした後にカラーをすることを「トリプルカラー」と言います。
ブリーチをやり過ぎると…
発色が良くキレイなカラーが叶うブリーチですが、連続でやってしまうと髪の毛が溶けて、切れてしまいます。
個人差はありますが、大体3~4回ブリーチを繰り返すと次回は危ないかもしれません。
次回からのカラーがキレイになるかどうかは、元の髪質もありますが、自宅でのケアも非常に重要です。
ブリーチ後のケア
ブリーチによるダメージの原因はお分かりいただけたでしょうか?
デリケートなブリーチ毛、これからしっかりと対策をする必要があります。
パサついた見た目や手触りを整えるために必ず行うべきことは、
- ダメージ補修
- 水分・油分補給
- 外部の刺激から守る
この3つを心掛けて日々のヘアケアをしていきましょう。
低刺激シャンプーを使う
まずシャンプーですが、質の悪いシャンプーを使うとそれだけでさらにブリーチした髪が傷んでしまいます。
そこでおすすめなのがアミノ酸系シャンプー。
髪は本来「弱酸性」です。
アミノ酸系シャンプーの中でも「弱酸性」のものを使用して、傷んで開いたキューティクルを落ち着かせることが出来ます。
詳しいシャンプーの選び方に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
皆さん、シャンプー選びに困ったことはありませんか?ドラッグストアで手に入るものからコスメブランド、サロン専売品まで様々な種類があり「自分に合うシャンプーが分からない…」という方も多いはず。そこでシャンプーの種類や特徴について[…]
トリートメントでダメージ補修
洗い流すトリートメントは、ブリーチによって髪の内部にできてしまった「ダメージホール」と呼ばれる隙間を補修する効果が期待できます。
スカスカになってしまった髪の隙間を埋めて水分を保ってくれます。
さらに、トリートメントに含まれるシリコンで疑似キューティクルを作ってくれるので、パサつきが収まり手触りが良くなります。
ブリーチをした髪は油分が不足しているので、トリートメントはあまり流し過ぎず、少しだけヌルヌルが残るくらいのすすぎにしましょう。
トリートメントは根元には必要ないので、中間~毛先だけで充分です。
おすすめのヘアトリートメント
リトル・サイエンティスト ベータレイヤーCMCケアトリートメント
出典:リトル・サイエンティスト
髪と同じ構造で、補修効果の高い成分を配合した、ブリーチをしたダメージ毛に持ってこいの栄養たっぷりのヘアトリートメント。
マニアックな商品ですが、ダメージにお悩みの方には一度試して欲しいトリートメントです。
MILBON(ミルボン)Aujua(オージュア)イミュライズ ヘアトリートメント
切れ毛やダメージをケアしてくれるオージュアのイミュライズシリーズ。
髪の毛の強度を高めてくれるので、ブリーチで弱った髪にぴったりのトリートメントです。
優しくタオルドライを行う
髪の毛の表面は、キューティクルというウロコ状のもので包まれています。
通常、乾いた髪は閉じており、濡れるとキューティクルが開きます。
この状態でいつものようにガシガシとタオルドライしてしまうと、キューティクルが剥がれて枝毛やパサつきの原因になります。
ブリーチをしている髪はとてもデリケートなので、タオルで絶対にこすらず、ギューッと手で握るように水分を絞り出してください。
洗い流さないトリートメントでコーティング
シャンプー、トリートメントでケアした後は補修された水分を逃がさないように、洗い流さないトリートメントでしっかりコーティングしましょう。
髪が濡れている時は、キューティクルが開いているため、オイルやミルクの中のトリートメント成分がしっかり浸透し、髪の毛を補修してくれます。
また、ドライヤーの熱からも守ってくれる効果もあります。
洗い流さないトリートメントをつける事で、髪の毛を補修、髪の水分をキープするだけでなく、指通りの良さ、ツヤを与えてくれます。
洗い流さないトリートメントの選び方に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
最近は、ドラッグストアやロフトなどの雑貨店など様々なヘアケアアイテムを見かけるようになりました。それだけヘアケアに気を使う方が増えてきているという事ですね。そんなヘアケアアイテム、皆さんはどのようにして選んでいますか?[…]
濡れた髪をすぐに乾かす
「ブリーチをすると毛先がいつまでも乾かない」
今、この記事を読んでいる方の中にはその悩みも少なくないと思います。
パサパサで水分が無さそうに見えるのになぜ…?と思ったことはないですか?
ブリーチでのダメージは、髪の毛内部にある本来なら水を弾いて入っていかないところまで壊し、水が入ってしまいます。
ブリーチした後の髪が乾きにくいのは、普段なら水が入らないところまで水を含んでしまうため、中々水分が出てこれないためです。
さらに髪が濡れていると、キューティクルは開いた状態になっています。
髪が濡れたままや半乾きの状態で寝ると、枕との摩擦で枝毛、切れ毛ができてしまいます。
中々乾かず面倒臭くはなりますが、これ以上傷めないためにも濡れた髪はすぐに乾かしましょう。
ドライヤーの乾かし方に関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
お風呂上がり、濡れた髪を乾かさずに寝てしまうことはありませんか?濡れた髪を乾かさないとどうなるの?と意外と知らない人も多いのです。今回は、そんな「お風呂上りに早く髪を乾かさないと起きてしまうトラブルとドライヤーの時短[…]
コテ、アイロンの温度に気を付ける
ただでさえブリーチは髪のキューティクル傷つけて穴を空け、髪の中にあるタンパク質ごと流出させてしまいます。
その髪に高温のコテやアイロンをあててしまうと髪が今以上に傷んでしまうのはもちろん、キレイなカラーが一瞬で抜けて台無しになってしまいます。
一般的に130~150℃が髪に与えるダメージが少ないと言われていますが、ブリーチカラーはなるべく低温(100~120℃)で使うことが望ましいです。
そして、一か所に5秒以上あてないようにしてください。
コテやアイロンのダメージに関しては、こちらの記事を参考にしてみてください。
髪の傷みってかなり気になるところですよね。サロンでよくある質問がこれ。「パーマをかけるのと、毎日ヘアアイロンで巻くのはどっちが傷みますか?」パーマをかけるとまず心配なのはダメージでしょう。楽なのは分かっていて[…]
ブリーチを続けていて、あまりにも髪の傷みがひどい時は…
一度ダメージを受けて切れ毛や枝毛になってしまった髪は、元の健康な状態に戻ることはありません。
そんなハイダメージの髪をキレイに整えるためにはやはり切ることが一番ですが、切りたくないなら、美容院でのトリートメントがおすすめです。
トリートメントでダメージを元に戻すことは出来ませんが、髪の内側・外側を“疑似的に補修”することは可能です。
髪にしっかりと栄養を与えて、表面をコーティングしてあげれば、ダメージの進行を抑えることが出来ます。
とにかくトリートメントを続けながら、少しずつダメージ部分をカットして直していくと良いでしょう。
カットする際に普通のハサミでは切り口の断面が粗く、切り口から枝毛や切れ毛になってしまうので、セルフカットは行わずに美容院でしっかりカットしてもらうようにしてください。
美容院でカウンセリングの時やシャンプーの時に「今日はトリートメントも一緒にいかがですか?」と聞かれたことはありませんか?または、髪をキレイにしたくて、毎回美容院でトリートメントをしている人も多いと思います。で[…]
まとめ
いかがでしたか?
ブリーチをする事でキレイなヘアカラーやオシャレなデザインを手に入れることが出来ますが、その後のケアを怠ると、せっかくのキレイな髪の毛が傷んでボロボロになり、最悪の場合ブリーチしたことを後悔してしまうかもしれません。
そうならないために、ブリーチ後のヘアケアをしっかりして、髪のダメージを最小限に食い止めるようにしましょう。