髪の傷みってかなり気になるところですよね。
サロンでよくある質問がこれ。
「パーマをかけるのと、毎日ヘアアイロンで巻くのはどっちが傷みますか?」
パーマをかけるとまず心配なのはダメージでしょう。
楽なのは分かっていても中々パーマをかけるという1歩を踏み出せないのは、髪が傷むというイメージが強いからだと思います。
そこで今回は、毎日コテで巻くのとパーマを一度かけるのとでは、どちらがダメージが抑えられるのかをお答えしたいと思います。
コテもパーマもやり方次第。どちらも髪に負担はあります。
毎日ヘアアイロンで巻くのとパーマをかけるのとでは、基本的に少なからずどちらも髪に負担があります。
コテでも間違った使い方や、無理な使い方をしてしまうと場合によってはかなりのダメージになります。
パーマも薬剤選定や放置時間などを見誤ってしまうと、予想以上のダメージに繋がります。
どちらも、やる人によって大きく変わります。
パーマにもヘアアイロンにもそれぞれメリット、デメリットがあります。
あなたにおすすめなのは【パーマ】と【ヘアアイロン】のどちらなのかを比べてみましょう。
パーマって傷むの?
パーマは傷むと思っている方はかなり多いのではないでしょうか?
サロンワークでお客様にパーマの話題を持ちかけてみても、傷むんじゃないかという声はよく耳にします。
でも、ヘアカラーはほとんどの方がされていますよね。
パーマよりカラーの方が傷むというのに!!
これは事実です。
パーマは髪の中の結合を一旦切ってロッドで変形させ、再結合させる事でカールがつきます。
実際に髪に薬がついている時間は「5分から15分」。
再結合の際に使用する2液でダメージを起こす事はまずありません。
その点カラーは簡単に言うと、髪の内部を破壊して色素を入れる仕組みになっています。
時間に関しても、塗り始めてから塗り終わるまでの時間+放置時間です。
塗り始めで薬を付けた場所に関しては「30分以上」時間が経っているということになります。
ただ、カラー剤の中にはシリコンやコンディションを良くする成分が含まれているので、傷んだ認識が無いだけなのです。
カラーをすると手触りや調子が良くなるのはそういった理由からです。
とは言え、パーマでもカラーでも薬の強さや元々の髪のダメージレベル、その後のホームケアなどによってダメージを起こす場合は大いにあります。
日頃のケアは、かなり施術に影響します。
サロンでのアドバイスをしっかり聞いて髪をケアする事が、ヘアスタイルとキレイな髪を保つ鍵です。
サロントリートメントやホームケアに関してはこちらの記事も参考にしてみてください。
美容院のトリートメントって効果あるの?長持ちさせる方法教えます!
【洗い流さないトリートメントの選び方】オイルとミルク、おすすめはどっち?
ヘアアイロンで髪が傷む理由は?
コテやアイロンは、高温の熱を加えて髪を変形させカールを作ります。
高い熱を髪に当てるという事は直にダメージに繋がります。
それはタンパク質が熱に弱いという理由。
タンパク質で出来ている髪の毛は、熱が当たる事によって「タンパク変性」を引き起こします。
タンパク変性と言っても、あまりパッとしないかもしれませんね。
タンパク変性とは、タンパク質で出来ているものが外部からの刺激によって違う物質に化学変化してしまうという現象です。
簡単な例を挙げると、生卵に熱を加えると色も変化し、硬くなってしまいますよね。
髪の毛も卵と同じなんです。
高い熱を長時間当て続けると、髪は柔らかさを失い、乾燥して「きしみ」や「パサつき」が発生します。
これは、髪の毛が熱の力によってタンパク変性を起こしたということなんです。
ですが、カールのリッジやキレイさはパーマよりもヘアアイロンの方が良いと言えます。
ヘアアイロンを使う際は必ずベース剤(洗い流さないトリートメント)をつけて髪を熱から守りましょう。
温度は出来れば100度~120度。
もしくは180度~200度で髪にアイロンを当てる時間をかなり短くするか。
早く巻くのが難しい方は、低い温度で使用しましょう。
200度まで上がるヘアアイロンは業務用になるので、時間短縮でダメージを抑えたい方は、美容院などで購入が可能か聞いてみるといいかもしれません。
パーマのメリット・デメリット
パーマをかけるメリット
・毎日のセットが楽になる
コテに比べて、パーマを一度かけておけばカールやウェーブは当分取れる事は無いので、毎朝巻く手間が省けるのでセットが楽になります。
パーマ用のムースやスタイリング剤、スタイルによっては何もしなくてもスタイルが整うものもあるので、セットは楽になるでしょう。
・雨や湿気があってもウェーブは取れない
ヘアアイロンやコテは雨や湿気などでスタイルが崩れたり、ウェーブが取れたりします。
パーマであれば、髪の中を科学的に反応させてカールやウェーブをつけているので取れる事はありません。
特に極端に髪が硬くしっかりしている方や、猫っ毛の方は取れ易いのでパーマの方が持ちがいいでしょう。
・コテで巻きにくいショートヘアなども再現し易い
ショートヘアをヘアアイロンで巻こうと思うと中々難しいですよね。
長さが無い分巻きにくかったり、地肌に当たって火傷の恐れがあります。
また、コテでは巻ける長さに限界があるのでそういった場合はパーマでないと厳しくなります。
パーマをかけるデメリット
・セットをしないと寝癖が付きやすい
ロングヘアや毛先だけのパーマであればそこまで気にしなくても良いのですが、ショートヘアのパーマだとやや寝癖が付きやすくなります。
パーマをかけていなくても、ショートの場合は寝癖が付きやすいかもしれませんが、そういった場合は一度濡らしてセットをする必要があります。
・ヘアアイロン、コテよりもツヤ感が出にくい
上記にもある様にヘアアイロンやコテの方が髪にツヤを与えてくれます。
パーマをかけると少しパサつく可能性もあるので、そういった場合はスタイリング剤をおすすめします。
スタイリング剤を使えば自然なツヤ感が生まれるので問題ないと思います。
・パーマをかけるのに時間がかかる
これは単純にパーマをかけるとなると、大体プラス1時間~1時間程かかります。
中々忙しく時間が無い方にはデメリットになります。
ヘアアイロンを使うメリット・デメリット
ヘアアイロンで巻くメリット
・髪にツヤ感が出る
ヘアアイロンで髪に高温の熱を通す事で髪表面のツヤ感が増します。
髪のウェーブがヘアアイロンを使う事で均一に整い、ツヤ感が増して傷んで見える髪でも綺麗に見えるのです。
パーマだとコテで巻いた様なツヤ感が出にくいので、オイルやトリートメント、スタイリング剤などを使わないと難しくなります。
・色々なカールやウェーブスタイルを楽しめる
ヘアアイロンやコテは熱の力で瞬間的に形を付けるので、細かな動きや複雑なスタイルも微調整出来ます。
欲しい所にピンポイントでカールやウェーブを出せるので、その時の雰囲気で色々なスタイルを作る事が可能です。
パーマだとスタイリングによって色々なスタイルが出来ない訳ではないですが、ヘアアイロンやコテの方が色々なスタイルをやり易くなります。
・波ウェーブなどパーマでは表現しにくいスタイルも出来る
特に流行りの波ウェーブなどは、パーマで表現するのは難しくヘアアイロンでやる方が簡単です。
最近ではワッフルアイロンなど様々な形のヘアアイロンもあるので、より簡単に出来る様になっています。
・パーマがかけられないハイダメージ毛でもウェーブを出せる
カラーやブリーチ、縮毛矯正などですでに髪の傷みが激しい場合、髪がパーマに耐えられないので根本的にパーマがかけられない場合があります。
そういった場合は、ヘアアイロンでカールやウェーブをつけるしか無くなってしまいます。
下手にパーマをかけてしまうと、髪がパサパサになったりチリチリになって綺麗にかかりません。
ヘアアイロンやコテであれば、余程の事がない限りカールやウェーブはつけられます。
ただし、見えない所でダメージは進行しているので注意が必要です。
ヘアアイロンで巻くデメリット
・毎日コテで巻く手間がかかる
一番のデメリットはやはり毎日巻かなければならない手間ではないでしょうか。
余程スタイリングが好きでなければ少し面倒だと思う方が多い様です。
パーマであれば一度かけておくと2~3ヵ月は持つのでスタイリングを手早く済ませたい方はパーマの方が良いでしょう。
・髪が濡れるとウェーブが取れてしまう
ヘアアイロンやコテで巻いた髪は基本的に濡れると元に戻ってしまいます。
湿気には特に弱いので、雨の日や梅雨時期は朝キレイに巻いていても夕方になると取れていることもあります。
逆にパーマは湿気に強いので髪が濡れてもカールやウェーブが取れる事はありません。
また、髪が硬い方なども巻いた時の持ちが悪く夕方になってくると巻きが取れてくる事があります。
元々ストレートのものを無理やり曲げているので、いくら巻いても反発して元のストレートに戻ろうとします。
そういった場合は、一度ベースでパーマを少しかけておくと段違いに持ちが良くなりますよ。
・熱の負担がある
先程もあったように、ヘアアイロンは高温の為、熱変性を起こす可能性があります。
一度では分かりませんが、毎日続けていると徐々に髪は熱のダメージを蓄積しているので思わぬダメージを受けている事があります。
あまりにもダメージが増えすぎると、カラーやパーマの弊害になりますので注意しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
毎日ヘアアイロンで巻くのと一度パーマをかけてしまうのでは一長一旦です。
ダメージも個人の技量により異なります。
パーマではヘアアイロンで巻いた様なスタイルは中々作れない為、巻き髪スタイルが好きな方には物足りないかもしれません。
どちらにせよ、キレイなスタイルを保つ為にはお家でのケアが必要不可欠になります。
きちんとしたケアをする上での話であるという事をお忘れなく!
「せっかくパーマをかけたのに、すぐにとれてしまった!」という経験はありませんか?パーマをかけたからには、なるべく長く楽しみたいですよね。今回は、少しでもパーマを長持ちさせたい方の為に「自分で出来る簡単な改善方法」をご紹介した[…]