皆さん、普通のパーマとデジタルパーマの違いは分かっていますか?
「なんとなくデジタルパーマの方が値段も高いし良いパーマなのかな??」
くらいの感じで考えている人も少なくないと思います。
後ほど詳しくご紹介していきますが、普通のパーマとデジタルパーマは全く違うものです。
例えて言うなら、ヘアカラーとブリーチのようなイメージです。
カラーと同じように、パーマも髪の毛の状態や目的に合わせて選ばないと、髪の毛が傷んでしまい大変なことになってしまうことも…
そこで、今回ご紹介する「普通のパーマとデジタルパーマの違い」を知って、自分に合うパーマを選ぶようにしましょう。
普通のパーマとデジタルパーマの違い
普通のパーマとデジタルパーマは
- パーマのかけ方
- 髪の毛への影響
- 仕上がり
- スタイリングの方法
- 髪の毛へのダメージ
- パーマのかけなおし
- どんな髪に向いているのか
- 男性に向いているのは
- 値段
- 持ちが良いのはどちらか
というように、多くの違いがあります。
パーマのかけ方
まず一つ目の違いですが、通常のパーマ(コールドパーマ)とデジタルパーマはかけ方が違います。
ロッドを巻いた髪に熱を加えず、薬剤のみでかけるのが通常のパーマ。
デジタルパーマは「薬剤+熱」でパーマをかけていきます。
特殊なロッドを使用し、ロッド自体に熱を持たせることによってカールをつけるパーマです。
パーマとデジタルパーマの決定的な違いは熱を使うか使わないかです。
髪の毛の変化
髪の毛にカールやウェーブをつけるという意味では同じですが、熱を与えるかどうかの違いで髪の毛の変化は大きく違ってきます。
例えるなら「ストレートパーマ」と「縮毛矯正」の違い。
縮毛矯正はアイロンを使いますが、ストレートパーマは使いません。
そして縮毛矯正は髪の癖を選ばず真っ直ぐに出来ますが、ストレートパーマは効果が弱く強い癖を伸ばすことが出来ません。
同じ様に、普通のパーマよりもデジタルパーマの方が、ツヤがありしっかりリッジのあるクリっとしたカールが出ます。
仕上がりの違い
普通のパーマとデジタルパーマの仕上がりで大きく違うのが、乾かすと伸びるのか、カールが出てくるのかです。
普通のパーマをかけたことがある方で、シャンプーが終わって濡れている時はすごくクルクルしているのに、ドライヤーで乾かしたらパーマが伸びてしまった。といった経験はありませんか?
デジタルパーマの場合はその逆で、塗れているときはカールがぼんやりしてしまいますが、ドライヤーでしっかりと乾かすことでパーマのカールが出てきます。
デジタルパーマは乾かしてもパーマがゆるくなりにくいので、スタイリングの苦手な方におすすめです。
スタイリングの方法
普通のパーマは水分がある方がカールやウェーブが強く、デジタルパーマは逆に乾いている方がパーマ感が強くなります。
この特徴から、向いているスタイリング剤の選び方も違います。
普通のパーマに向いているスタイリング剤は、水分の多いムースタイプやミルクタイプのワックス。
スタイリング剤に水分が多いので、つけてあげることで髪の毛に水分を与えることができ、カールやウェーブが出やすくなります。
デジタルパーマもある程度同じ感じでスタイリング出来ますが、水分が多すぎるタイプだとカールがぼんやりしてしまう可能性があるので、トリートメントなどでパサつきを抑える程度で十分かと思います。
乾かし方さえしっかりしておけば、簡単にスタイリングする事が出来るパーマです。
ダメージは?
髪の毛への負担は熱を与える分、デジタルパーマの方が大きくなります。
ダメージを抑える事だけを考えると普通のパーマを選ぶといいかと思いますが、かからなければ意味がありませんよね。
髪質も個人差があるので、美容師さんに髪の状態を見てもらって一番ベストなものを選んでもらいましょう。
パーマで傷んだ髪の毛を治す方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
パーマのかけ直し
普通のパーマをかけた髪の毛に、普通のパーマやデジタルパーマは何の問題もなくかけることが出来ますが、デジタルパーマをかけた髪の毛が残っている状態で、普通のパーマはキレイにかかりません。
前回2ヵ月前にデジタルパーマをかけたけど、今回は節約したいから普通のパーマにする。というのは出来ないので注意しましょう。
熱のパワーを使ってパーマをかけた髪の毛は、普通の髪の毛の状態と見た目は一緒ですが中身が大きく変化しています。
デジタルパーマをかけた髪の毛に普通のパーマを間違えてかけてしまうと、キレイなカールやウェーブにならないどころか、最悪ダメージで髪の毛がチリチリになってしまう場合があります。
デジタルパーマをかけた部分が残っている髪の毛のかけ直しは、またデジタルパーマで行いましょう。
向いている髪の毛
普通のパーマとデジタルパーマはそれぞれ向いている髪の毛、向いていない髪の毛が違います。
・髪の毛の長さ
デジタルパーマは高温の特殊なロッドを使ってパーマを行うので、短すぎる髪の毛を巻くことが出来ません。
普通のパーマは短くても長くてもかけることが出来ますが、デジタルパーマが向いているのは、ミディアム~ロングヘアの髪の毛です。
・縮毛矯正をしているか
髪の毛に縮毛矯正をした経験が残っている場合は、縮毛矯正と同じく熱を使うデジタルパーマじゃないとキレイにかけることが出来ません。
「定期的に縮毛矯正をかける」「縮毛矯正の部分が残っている」という方はデジタルパーマを選びましょう。
縮毛矯正をしていない方はどちらでも大丈夫です。
・強いカールが好きか緩いカールが好きか
クルクルの強いカールが好きな人は普通のパーマが向いています。
デジタルパーマは、ゆるふわなパーマは得意ですが、細かいスパイラルパーマなどのカールを作ることは出来ません。
逆に普通のパーマは強いカールも細かいカールも両方作る事が出来ます。
・普通のパーマでかからなかった人はデジタルパーマ
普通のパーマとデジタルパーマの最大の違いは「熱を使うかどうか」です。
熱の力が加わるので、普通のパーマでは薬が効かなかった人でもパーマをかけることが可能です。
「普通のパーマではすぐに落ちてしまう」
「パーマがかかりにくいけど、ゆるふわなカールが欲しい!」
という人デジタルパーマがおすすめです。
男性はどちらを選ぶべき?
男性は髪の毛が短い方が多いので、普通のパーマを選びましょう。
もし縮毛矯正をかけている方であればデジタルパーマの方が良いですが、かける場合も長さが必要です。
男性に求められるくせ毛風のカールも、普通のパーマの方が再現しやすくなっています。
値段
普通のパーマは髪の毛を巻いて薬をつけるだけですが、デジタルパーマは途中で温めたり、流したりと手間と時間がかかります。
そのため、ほとんどの美容院でデジタルパーマの方が値段が高くなっています。
お店によって値段はバラバラなのですが、普通のパーマよりも3000~5000円ほど値段が高くなるお店が多いです。
持ちが良いのは?
普通のパーマとデジタルパーマを比べて、持ちが良いのは間違いなくデジタルパーマです。
普通のパーマの場合、持ちの良さは個人差があり、1ヵ月程度で落ちてしまう人もいれば半年持つ人もいます。
これは髪質や髪の状態、手入れ方法によって違うのではっきりと言えません。
しかしデジタルパーマは、縮毛矯正と同じく半永久的なパーマです。
一度しっかりかかると、時間の経過で完全に落ちるという事はありません。
パーマがかかっている部分を切ってしまわない限り、パーマはほとんど落ちないのです。
髪の量が増える、毛の量を梳いたり毛先の長さを切ってパーマがかかっている部分を無くした、間違えた乾かし方などで“落ちたように感じる”ことはあるかもしれませんが、しっかりかかっていればパーマ自体は簡単に落ちません。
しかし、普通のパーマは時間の経過で徐々に落ちてしまいます。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回は普通のパーマとデジタルパーマの違いを紹介してきました。
自分の髪質や、やりたいスタイルに合ったパーマの方法を選べば、リスクも少なく思い通りのパーマを楽しめます。
パーマをかけてみたいけどよくわからなくて不安…という方は、一度美容師さんに相談してみてください。
パーマに関しては、こちらの記事も参考にしてみてください。