イメージを変えたくてかけたパーマなのに、パサパサで傷んだ髪になってしまったという経験はありませんか?
傷んでしまった髪は切るしかないと諦めている方も多いかもしれませんが、伸ばしている髪は出来れば短くしたくないですよね。
すぐに髪の傷みを治すことは難しいですが、髪の質感を改善する方法はいくつかあります。
大切な髪の毛を切ってしまう前に、これからご紹介するヘアケアを試してみませんか?
パーマで髪が傷む原因
薬剤によるダメージ
パーマの薬剤で髪が傷む原因には大きく二つあり、一つは髪の結合を切り離した際に髪の成分が流れ出てしまうため。
もう一つは形を固定するときに完全に元の形に戻らない部分ができるため、それが髪の傷みに繋がります。
ですが本来パーマとは、明るさと傷み具合が比例するカラーとは違い、パーマ液の使い分けが出来れば、髪を必要以上に傷めないことも可能な技術です。
しかし、健康すぎる剛毛には、より強いパーマ液を使わないとかからない場合もあるので、パーマ液の使い分けが重要なのです。
パーマを頻繁にかけている
パーマの持ちは大体一般的なタイプで2~3ヵ月(髪質によりますが)と言われています。
つまり”2~3ヵ月経つとパーマ自体が緩くなってきてしまいます。
またその間に髪も伸びるので、現実には3ヵ月経つとパーマをかけた当時とは相当雰囲気は変わってしまうはずです。
そのためパーマが緩くなって、かけたてのイメージと変わってくると、またパーマをかけてしまうという人がいますが、パーマはかけるたびにどうしても髪を傷めるため、頻度が高ければより髪の傷みは酷くなってしまいます。
髪の傷みが気になるという時には、美容院でするパーマとパーマの間にカットだけの日を一回入れて、そこで形を整えてパーマをかけるタイミングを遅らせるという方法もあります。
パーマが強くかかりすぎている
よくあるのがパーマのかかり過ぎを髪の傷みと混同するケース。
パーマはしっかりかかっていてほしいけど、強くかかり過ぎてしまうと、手触りがパサついて感じたり、必要以上に広がるかかり方が、髪が傷んでいると誤解を招く原因となっています。
パーマで傷んだ髪の修復は長期戦!毎日出来るヘアケアは?
髪に自己修復機能は無いので、一度傷んだ髪は元に戻すことは出来ません。
しかし、傷んだ髪をケアすることは出来ます。
日々のケアを積み重ねることでこれ以上のダメージを食い止めましょう。
シャンプーの選び方
パーマで傷んだ髪には、シャンプーの洗浄力はマイルドなものでなければなりません。
おすすめはアミノ酸系シャンプー。
ドラッグストアなどで安価で買えるいわゆる「市販のシャンプー」は洗浄力の強い界面活性剤やシリコンなどを使ってサラサラ髪を「演出」しているものがほとんどです。
綺麗に可愛くパーマをキープしたい、ダメージケアをしたい方はアミノ酸系シャンプーを選びましょう。
シャンプーの選び方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【シャンプーの種類と特徴、上手な選び方】美容師が詳しく教えます!
トリートメントで栄養補給
パーマによって髪の毛の中の栄養はかなり抜けてしまいます。
そのために髪の栄養補給のためには、トリートメントが一番効果的です。
トリートメントは髪の中まで浸透して栄養分や油分を髪の奥に届けます。
しかしパサパサに傷んだ髪は、キューティクルが剥がれていると考えられます。
この状態を放っておくと栄養分や水分はどんどん外に出てしまい、ますますボロボロに傷んだ髪になってしまいます。
いくらトリートメントで栄養分や水分をプラスしても、キューティクルが剥がれていては垂れ流し状態です。
トリートメントに含まれるシリコンはこのキューティクルを整えていき、手触りを良くしてくれます。
そのためキューティクルが整うまでは頻繁にトリートメントをして栄養分を入れていき、手触りが戻ってきたら、週1,2回程度で行うようにしましょう。
トリートメントの効果については、こちらの記事を参考にしてみてください。
美容院のトリートメントって効果あるの?長持ちさせる方法教えます!
トリートメントは揉み込む様に
トリートメントは、長い時間ヘアパックをした方が傷んだ髪が修復されそうですよね。
ですが、トリートメントは数分で洗い流しても十分に効果が期待できます。
手の平にトリートメントを出し、毛先から毛束を乗せて優しく揉み込みましょう。
すぐ流しても良いのですが、浸透させるために約1~2分揉み込むとベストです。
これだけでも成分がしっかり髪に浸透していきます。
洗い流さないトリートメントは必ず
洗い流さないトリートメントはオイル、ミルク、クリームタイプなどがありますが、毎日しっかりしたケアが出来るので、パーマによって傷んでしまった髪に是非使って欲しいアイテムです。
お風呂で使う洗い流すタイプのトリートメントは栄養を補給し、洗い流さないタイプはキューティクルをケアする働きがあるため、上手に使い分けると良いでしょう。
パーマで傷んだ髪には栄養を補給する事も重要ですが、パーマの後、紫外線、乾燥、ドライヤーなどから髪を守ることも重要なのです。
この両面をバランス良く使うことでよりパーマの傷みをケアし、質感を取り戻すことが出来ます。
洗い流さないトリートメントの選び方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【洗い流さないトリートメントの選び方】オイルとミルク、おすすめはどっち?
ドライヤーの使い方
髪は濡れているとさらに傷みやすくなります。
いくらトリートメントをしても、乾かさずに寝てしまうと全て意味がなくなってしまいます。
傷んだ髪を修復する上で、髪が濡れている時間を短くすることは最重要なのです。
それから、傷んだ髪を乾かすときには頭皮を乾かしてから毛先を乾かしていくようにしましょう。
パーマで傷んだ髪は、毛先の方にダメージが集中しています。
特にダメージを受けている毛先にドライヤーを長く当てないためにも頭皮から先に乾かしてください。
髪は髪の根元、頭皮の水分が無くなればより早く乾いていきます。
ドライヤーの時短こそが、傷んだ髪を修復するポイントです。
ドライヤーの時短法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
お風呂上りに髪を乾かさないと起きるトラブルとドライヤーの時短術!
アイロン(コテ)など、熱を加えるアイテムは極力使わない
アイロン(コテ)などはセットのときに使いたいところですが、パーマで傷んでいる髪にはできるだけ避けなければなりません。
高い熱はキューティクルを剥してしまい、髪の中の栄養素や水分もどんどん流れてしまいます。
とはいえ、低温すぎても髪をセットすることが出来ず、髪の表面温度が最低でも70度以上は必要です。
吹き出し口の温度が110度のドライヤーを当てても、髪の表面温度は75~80度程度。
これは髪にとっては、そこまで大きな負担の無い温度です。
ドライヤーのブローで終わらせておくと良いでしょう。
アイロンによる熱ダメージについては、こちらの記事を参考にしてみてください。
パーマをかけるのと、毎日ヘアアイロンで巻くのどっちが髪が傷むの?
ブラッシングを頻繁にしない
ブラッシングをすると切れ毛や抜け毛が増えるからあまりしないという人がいますが、ブラッシングでなくても、抜ける毛は何をやっても抜けるので怖がることはありません。
ただ、ブラッシングのやり過ぎは、必要のない切れ毛や抜け毛を招くことがあるので注意しなければなりません。
プラスチックのブラシやクシは髪を乾燥させてしまうため、豚毛や木製のものなど、静電気が起こりにくいものをしようするといいですよ。
まとめ
パーマによる髪の傷みはある意味仕方ないところがありますが、パーマの種類の選び方やその後のケアによってしっかり綺麗な髪に戻すことが出来ます。
髪を綺麗に保つポイントは、キューティクルを傷つけないことです。
今回ご紹介したヘアケア方法に難しいものは無いので、パーマで傷んだ髪を早く治したいなら、全てを取り入れてみてください。
パサパサな髪が扱いやすい質感に戻ってくれるはずですよ。