皆さんは、食品に『賞味期限』がある様に、化粧品にも『使用期限』があることをご存知でしょうか?
自信を持って、「はい」と答えられる人は非常に少ないでしょう。
化粧品の使用期限って意外と短いんです。
使用期限を知らずに何年も使い続けていると、ニキビが出来てしまったり、今までは感じなかったのに突然肌荒れを起こしてしまう事も…。
綺麗になるための化粧品にも関わらず、肌荒れしてしまっては本末転倒!
そこで今回は、アイテム別の化粧品の使用期限と、正しい使用・保管方法をご紹介します。
その肌荒れ、期限切れの化粧品が原因かも…。
実は、韓国コスメには、「2021年12月まで」の様に非常に分かりやすく使用期限(未開封の状態で)が記載されています。
しかし、日本の化粧品を見てみると日付と思われる数字は何も書かれていませんよね。
この違いには理由があります。
日本の薬事法(正確には「医薬品医療機器等方」)では、製造後3年以内で変質する化粧品を除き、使用期限を表示する必要は無いとされています。
また、製造日も同じ理由により明記されていません。
反対に、韓国では製造日から一定の期限を過ぎた化粧品は破棄しなければならないなどの、化粧品の使用期限に関する法律が定められています。
日本の製品も、製造過程は法律で定められているため安心と言えますが、期限が無いわけではありません。
では、日本の化粧品がどれくらい使用できるかを具体的に見ていきましょう。
意外と知らない!?化粧品の使用期限とは?
化粧品は特に水分が多いアイテム。
長く使ってカビが生えてしまう事も…。
防腐剤なども含まれていますが、開封することで酸化したり異物が入ることで、製品が変質する可能性があるのです。
粘膜に近い部分に使うアイテムは特に使用期限に注意しましょう。
食品にも開封後はお早めに。と書かれていることが多いですよね。
化粧品も同じ様に考えると分かりやすいでしょう。
未使用化粧品の使用期限
基本的に、未使用の化粧品の使用期限は3年です。
ファンデーションの使用期限
- リキッド:6ヵ月以内
- パウダー:1年以内
日焼け止めや下地、コンシーラーも6ヵ月以内に使い切る様にしましょう。
水分量の多いリキッドタイプのものほど、使用期限が短くなっています。
アイメイクコスメの使用期限
- アイシャドウ(パウダータイプ):1年以内
- アイシャドウ(クリーム・リキッドタイプ):6ヵ月以内
- アイライナー(ペンシルタイプ):1年以内
- アイライナー(リキッドタイプ):3か月以内
- マスカラ:3ヵ月以内
目周りは汗や皮脂によって菌が繁殖し、結膜炎など目に炎症を起こしやすいため、特に気を付けて下さい。
チークの使用期限
- クリームタイプ:6ヵ月以内
- リキッドタイプ:6ヵ月以内
- パウダータイプ:2年以内
チークの場合、頬だけの使用、ファンデーションの上からの使用のため使用期限は少し長めになっています。
しかし、指で使用するタイプや、水分量の多いクリームタイプ・リキッドタイプには注意しましょう。
リップの使用期限
- グロス:6ヵ月以内
- 口紅:1年以内
唇はデリケートな部分で、食べ物・飲み物も付着しやすいコスメのため使用期限は短めになっています。
スキンケアアイテムの使用期限
スキンケアアイテムは、6ヵ月以内に使い切る様にしましょう。
スキンケアアイテムは他の化粧品に比べて特に水分量が多いものがほとんどなので、使用期限が短くなっています。
さらに直接肌にのせるものなので、使用期限に関わらず早めに使い切る様にしましょう。
化粧品を捨てるサイン
購入時と比べて、色が変わっている、変な臭いがする、分離している、一部固まっているなどの変化がみられる時は、迷わず捨てるようにしましょう。
捨てるのは勿体ないと思いますが、お肌と目や唇のためです…!
正しい化粧品の使用・保管方法
化粧品を良い状態でキープするためには、「清潔」「酸化防止」「適切な保管方法」の3つに気を付けましょう。
適切な使用や保管方法を守れば、使用期限内であれば品質を落とすことなく化粧品を使用することが出来ます。
キャップをしっかりと閉める
キャップをしっかり閉めて、出来るだけ空気に触れさせないことが、化粧品を長持ちさせるポイントです。
空気中の酸素に触れて「酸化」が起きると、商品の品質や変色の原因となり、本来の効果が発揮されにくくなります。
また、キャップが緩んだままだと異物混入や、雑菌が入り繁殖する原因になります。
容器のフチに付いた液やクリームを拭き取ることで、密閉状態を保つことが出来ます。
なるべく直接手で触らない
菌が付いている手で化粧品に触れることで、化粧品に菌が繁殖することになります。
菌が付いた状態の化粧品を使うと、肌トラブルの原因になってしまうこともあります。
ブラシやスパチュラなどを使用してなるべく直接触らない様にしましょう。
保管場所に気を付ける
- 直射日光の当たる場所
- 高温多湿の場所
など、温度変化の激しい場所を避け、常温で保管しましょう。
特に、暖房器具の近く、車の中、バスルームなどは注意が必要です。
容器の破損や中身の品質低下の原因になることがあります。
また、冷蔵庫で化粧水を冷やして使う方もいると思いますが、これも成分の分離が起こる可能性があるため、おすすめ出来ません。
まとめ
コスメに使用期限は書かれていませんが、開封してから使える期限の目安はあります。
アイテムによりますが、長い物でも1年。
そして、開封後はなるべく早く使い切る様にして下さい。
期限の記載が無いものには、マスキングテープなどを貼って開封日を記入する習慣をつけるといいですよ。
また、期限に関わらず、使用時に変な臭いがしないか、分離していないか、変色していないか確認しましょう。
使い切れず捨てるのは勿体ないですが、綺麗なお肌を守るためには正しい期限で使用するべきなのです。
コスメの断捨離をするだけで、肌が綺麗になるかもしれません。
勿体なくても、肌荒れの治療費の方が高くなってしまうので、期限切れのコスメは潔く捨ててしまいましょう!