男性と女性の“肌の違い”を聞かれて、応えられる人は少ないのではないでしょうか?
むしろ「肌に違いがあること」自体を知らない人も多いと思います。
男性と女性、体の構造や考え方が違うように、もちろん肌にも違いがあります。
その為、効果的なスキンケアな方法も違ってくるのです。
今回は「男性と女性の肌の違い」と、男性に向けた効果的なスキンケア方法についてご紹介したいと思います。
男性と女性の“肌の違い”とは
基本的な皮膚の構造や、肌の潤いを保つための仕組みについては、男性と女性で大きな差はありません。
しかし、効果的なスキンケアを行うにあたって知っておかなければならない「違い」が3つ存在します。
水分量
男性と女性の肌の一番の違いは、水分量。
なんと男性の肌の水分は、女性の肌の約半分しかないそうです。
水分量が少ないため、それを補おうと皮脂が多く分泌されます。
その為、男性の肌はテカりやすいのです。
「テカっているから水分は足りている。」これは大きな間違いです。
男性は、水分の蒸発量も女性より多いとされており、とにかく「乾燥しやすい性質」なのです。
さらに男性は女性に比べてスキンケアをしないという方も多いでしょう。
しかし、男性こそ「肌の保湿」が最も必要なのです。
皮脂分泌量
女性よりも肌の水分量が少ないために、それを補おうと皮脂が多く分泌される男性肌。
なんと女性に比べて皮脂分泌量が3倍も多いと言われています。
特に、おでこから小鼻あたりまでのTゾーンは分泌量が多く、テカリ・ベタつきが目立ちやすいです。
この結果、男性は潜在的に脂性肌(オイリー肌)であり、過剰な油分は肌のテカリやベタつき、ニキビ(吹き出物)や赤み・痒み、さらには毛穴が詰まり、いちご鼻の原因にもなってしまいます。
肌の厚み
もう一つの違いは肌の厚みです。
男性の肌は、女性の肌と比べて約0.5㎜厚いと言われています。
厚さがあるので刺激に強く、シミやそばかすは出来にくいです。
しかし、肌が厚いことで影響するのが“肌のキメ”。
肌が厚いとキメが粗くなってしまいます。
そうすると、毛穴が目立って見えたり、ザラザラして見えたりします。
その結果、老けた印象が強くなってしまいます…。
しかし、肌が厚いことで、紫外線のダメージに強いというメリットがあります。
ただし、これは女性に比べて相対的に強いというだけで、日焼け止め無しでは強力な紫外線からのダメージを防ぎきることは絶対に出来ません。
紫外線は、肌に「老化」が起こる重大な原因です。
男性であっても日頃からの紫外線対策は必須なのです。
男性用化粧品と女性用化粧品の違い
性質の異なる男女の肌、それゆえ「悩み」や「トラブルの傾向」も違います。
スキンケア用品は、肌の状態や期待する効果によって選ばなければいけません。
男性と女性では、求める効果や改善したい悩みが違うため、化粧品も性別のニーズに沿ったものが必要になってくるのです。
男性用化粧品の特徴
男性用化粧品には、皮脂抑制やニキビケアに特化したものが多くなっています。
女性よりも皮脂が出やすい男性肌、テカリや皮脂過剰によるニキビへの対策が強化されています。
その為、洗顔料の洗浄力は比較的強く、化粧水や乳液はさっぱりタイプのものが主流です。
女性用化粧品の特徴
男性用のものと違い、ただトラブルを改善するだけでなく、美容にアプローチするものが多い女性用化粧品。
美白やアンチエイジングなど、美容効果を売りにしているアイテムも多くあります。
肌質に合わせた化粧品のラインアップもあったり、男性用より選択肢が充実しているのも特徴です。
そもそもの前提として、男性用化粧品・メンズコスメは女性用の化粧品から派生して作られています。
男性用、女性用というキャッチコピーはあくまで選択の一種。
基本は製品ごとの成分や期待される効果から、自分の求める化粧品であるかを考える必要があります。
性別の差だけで選択肢を狭める必要はないので、肌との相性を軸に選ぶと良いでしょう。
男性のための正しいスキンケア方法
男性は紫外線対策をしていなかったり、ゴシゴシと顔を洗ったり、髭剃りで肌を傷つけてしまいがちです。
それらが肌の状態を悪化させ、肌老化の要因になっています。
スキンケアに対して無頓着な男性でも、適度なスキンケアは必要なのです。
男性のスキンケアのポイントとしては
- 余分な皮脂を落とすための「洗顔」
- 肌の水分量を保つための「保湿」
この2つは基本として必ず押さえておきましょう。
男性でも女性でも言えることですが、自分に合ったスキンケアをすることが重要です。
余分な皮脂を落とすための「洗顔」や「保湿」をすることは、男女共通なポイントです。
しかし、男性は女性より皮脂や油分が多い傾向にあるので、オイリー肌の人は洗浄力のある男性用洗顔料で洗う様にしましょう。
逆に、乾燥肌の男性は、洗浄力の優しい女性用洗顔料を試してみても良いかもしれません。
まとめ
男性と女性の肌の違いは、水分量・皮脂量・肌の厚さ、この3つが主な違いです。
外からのダメージに強い男性の肌ですが、乾燥肌やオイリー肌といった肌トラブルが多いにも関わらず、無頓着で放置してしまっている人も少なくないはずです。
対策やケアを積み重ねることで、10年後の肌は必ず変わります。
「今はまだ大丈夫!」と思っていると、後々「やっておけば良かった…」となってしまうので、そうならない為にも早めにスキンケアに取り組みましょう。