女性であれば化粧水の後に乳液を付けるイメージがあると思いますが、男性でも以外と乳液を使う人が多いというのはご存知でしょうか?
化粧水も乳液も両方使うという人や、化粧水は使わずに乳液だけ使うという人も結構いるのです。
その理由としては、男性の乾燥肌の多さにあります。
実は男性の肌は女性の肌に比べて水分量が少なく、乾燥しやすいという特徴があります。
スキンケアに対しての知識が少ない男性にとって「乳液は肌の乾燥を防いでくれるもの」として、広く使われているという訳です。
しかし、厳密に言うと乳液だけでは肌の乾燥を防ぐ事は出来ません。
また、化粧水だけを使用しても同じように乾燥を防ぐ事は出来ません。
そこで今回は、乳液についての知識が少ない男性の為に「乳液の効果や選び方」について詳しくご紹介したいと思います。
乳液とは?
乳液には、肌の角質層の水分と油分のバランスを整えながら、肌を滑らかに保ち、肌の表面に適度な油膜を作ってくれる役割があります。
乳液の油膜が肌の水分の蒸発を防ぎ、外的な刺激から守ってくれるのです。
日々のシェービングや紫外線によってダメージを受けている男性の肌は、思っている以上にデリケートなので、化粧水で与えた水分に乳液で蓋をして肌を守るようにしましょう。
肌質別の乳液の選び方
乾燥肌
肌の水分が少ない乾燥肌の人は、保湿成分で水分を補い、さらに肌を乾燥させないように守ってあげることが重要です。
保湿力の高い成分が多く含まれる乳液を選ぶようにしましょう。
<保湿力の高い成分>
・セラミド
角質層にある細胞間脂質の約半分を占める成分で、肌の潤いを保つ為には欠かせない成分です。
・コラーゲン
真皮の70%を占める成分で、肌のハリや弾力を保つ為にはとても重要な成分です。
残念ながら肌に塗ることによって、肌内部のハリを保つことは出来ませんが、表面の角質層を保湿する効果があります。
・ヒアルロン酸
1グラムで約6リットルもの水分を抱え込めるほど、高い保湿力のある成分です。
最近の研究ではシワの改善に効果がある事が判明しました。
これら3つの成分は、加齢とともに減少していってしまいます。
若いころと比べて肌が乾燥しやすくなったと感じている人は、これらの保湿成分が減少してしまっているからなのです。
乾燥肌の人が乳液を選ぶ際は、この3つの成分が少なくとも2つは含まれているものがおすすめです。
他にも、プラセンタエキス、グリセリン、カンゾウ根エキス、ハチミツ、フラーレンなどの成分が含まれていると、より保湿効果が高いと言えます。
【乾燥肌の人におすすめの乳液】
しっとり・もっちり系の乳液
カサつきがちな乾燥肌の人は、しっとり系やもっちりタイプの乳液でしっかりと保湿をしてあげましょう。
また、乾燥肌の人は肌が敏感になっているため、刺激が強い成分が入っていないものを選ぶようにしましょう。
エタノールやパラベンは、防腐剤として配合されている場合がありますが、刺激が強いため、乾燥肌の人は注意が必要です。
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オイリー肌
オイリー肌の人は皮脂が多く、ニキビができやすい傾向にあります。
乳液を選ぶ際は、ニキビを予防する成分やニキビを抑制する成分が配合されたものを選びましょう。
ニキビを予防する成分としてはビタミンC誘導体、スフィンゴ糖質などが効果的です。
ビタミンC誘導体は、成分表には名前に「アスコルビル」と入っているものになり、皮脂を抑制する効果があります。
また、「スフィンゴ」と書いてあれば、スフィンゴ糖質に限らず同じような効果が見られます。
出来てしまったニキビに有効な成分としては、カンゾウ根エキス、グリチルリチン酸2K、アラントイン、グリチルレチン酸ステアリン、イソフラボン、フラーレンなどが効果的です。
【オイリー肌の人におすすめの乳液】
さっぱり感のある乳液
オイリー肌の人は、油分が多いため、しっとり系のものを使ってしまうとベタついてしまい、テカリの原因になってしまいます。
さっぱり感のある乳液を選ぶようにしましょう。
また、ニキビのある人は、ニキビの原因となる成分は避けるようにしましょう。
ニキビの原因となる菌は油分を好むため、オリーブ果実油、ツバキ油、などの油脂が入っているものは避けるようにしましょう。
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皮脂でベタつくのにカサつく乾燥性敏感肌に。
『セラミドケア』と『皮脂対策』でベタつき・肌荒れを防ぎ、なめらかな潤い肌に保ちます。
過剰な皮脂のベタつきを抑制する成分や潤い成分を配合。
なじみのよい水ベースで、角層の深部まで潤しながら、表面はさっぱり。
ノンオイリー処方で、にきび・肌荒れを防ぐ、消炎剤(有効成分)配合。
健やかな素肌と同じ弱酸性を保ちます。
敏感肌
敏感肌の人というのは、肌の乾燥が進んだことにより、バリア機能が著しく低下してしまっている状態です。
乾燥肌の人よりもさらに、保湿成分でしっかりと水分を補い、乾燥を防ぐことが大切です。
特に敏感肌の人は、エタノールやパラベンなどの刺激が強い成分が入っていない「アルコールフリーの乳液」を必ず選ぶようにしましょう。
刺激が少ないため、バリア機能が低下している敏感肌の人でも、ヒリヒリすることなく安心して使うことが出来ます。
【敏感肌の人におすすめの乳液】
低刺激性で、しっかりと肌の保湿が出来る乳液
敏感肌の人は、肌がとてもデリケートであるため、必ず低刺激性の乳液を選びましょう。
先程もお伝えしましたが、アルコールフリーで高保湿のものがおすすめです。
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肌荒れ・カサつきをくり返しがちな乾燥性敏感肌に。
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肌になじみやすく、しっとりするのにベタつかない使い心地。
乳液の使い方
化粧水→美容液→乳液の順番で付ける
洗顔後、化粧水で肌に潤いを与え保湿した後に、美容液で栄養成分を補います。
最後に、補充した水分や栄養分が蒸発してしまわないように乳液で油分の膜を作ります。
乳液は化粧水と違い、少量でも充分に伸びるため、あまり多く付け過ぎないように注意しましょう。
付ける順番を間違えると、油分の膜が水分や栄養成分の浸透を妨げてしまうため、必ず最後に乳液を付けるようにしましょう。
美容液については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【老けたくない男性は必ず使うべき!】美容液で始めるエイジングケア
手のひらで乳液を広げてから肌に付ける
いきなり肌に乳液を付けてから全体に伸ばすのではなく、手のひらで広げてから顔に塗っていきます。
そうすることで顔全体に均等に乳液を塗ることが出来ます。
また、手のひらで乳液を温めることにより肌への馴染みも良くなります。
まず最初に目元・口元から馴染ませていく
皮脂の分泌量が少なく、乾燥しやすい目元や口元から馴染ませていきましょう。
馴染ませる時は、強くこすらずに優しく肌に馴染ませるようにしましょう。
小鼻の周りやUゾーンに塗り残しが無いように塗っていく
続いて小鼻の周りや、頬から顎にかけてのUゾーンにも塗っていきます。
塗り残しが無いように満遍なく塗っていきましょう。
必要に合わせてTゾーンにも塗る
おでこから鼻にかけてのTゾーンは皮脂の分泌量が多い部分になります。
そのため、特に皮脂の分泌量が多い30代前半くらいまでは塗らない、あるいは「乾燥が気になる時にだけ」塗るようにしましょう。
ただし、加齢とともに皮脂の分泌量は減っていくので、30代半ば以降であれば常に塗ることをおすすめします。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今まで知らなかった乳液について、詳しく知る事は出来たでしょうか?
男性の乾燥肌に対して十分な保湿を行う為には、化粧水と乳液の両方のスキンケアが必要です。
今まで乳液だけでスキンケアを行っていた方は、しっかりと両方を使用するようにしましょう。
それだけで肌の調子が、今までより遥かに良くなりますよ!