気になる「肌の赤み」なんとなくメイクで隠していませんか?
元々皮膚が薄いことによる「赤み」もあれば、肌がトラブルを起こしているために起こる「赤み」、ほてりやすいという体質による「赤み」など、様々な原因が考えられます。
赤みが起こることでメイクの仕上がりにも影響するため、赤みを消したいという方も多いのではないでしょうか?
肌の赤みを消すためには、赤みの原因に対して正しい対処をすることが重要です。
そこで今回は、肌の赤みが起こる様々な原因とその対処法についてご紹介したいと思います。
肌の赤みが起こる原因
メイクを落とすと特に気になる「肌の赤み」。
肌に赤みが出る原因は、実は沢山あります。
まずは、自分の肌の赤みの原因を知ることが重要。
肌の赤みは、それぞれ原因によって改善方法が異なります。
気温・寒暖の差
室内外の温度差が激しいと、皮膚の毛細血管が伸縮・拡大します。
これが繰り返されることで「肌の赤みの原因」になると言われています。
生まれつき毛細血管が多い人は、体質で赤くなることもあるようです。
ニキビによる炎症
ニキビによる赤みは「皮膚の内部で炎症が起こっている状態」です。
炎症を抑えれば赤みも引きますが、繰り返しニキビができたりすると炎症が続くため、色素沈着を起こし、赤ら顔になってしまうケースもあります。
ニキビを悪化させてしまうNG行為
- 触る、潰す
- 温める(炎症を促進してしまいます)
- 糖質や脂質が多い食べ物を摂る(チョコ、ケーキ、スナック菓子、揚げ物など)
- タバコを吸う
- 睡眠不足
- 紫外線を浴びる
- ストレス
これらはニキビを悪化させてしまう原因になるので注意しましょう。
皮膚の薄さ
皮膚の真皮という場所(皮膚の2層目)には毛細血管が集まっています。
毛細血管は通常、皮膚の表面からは見えませんが、皮膚最上部の表皮が薄いと透けて見えるため、赤く見えてしまいます。
特に鼻や頬の皮膚は薄いので、赤くなりやすいです。
強い刺激を与えている
「クレンジング」「洗顔の種類」によっては、洗浄力の強いものも沢山あります。
また、ゴシゴシと強くこすったり、ピーリングなどのケアを行いすぎたりすると、肌に強い刺激が加わって肌に赤みが出ることがあります。
強い摩擦が加わることで肌が徐々に薄くなり、毛細血管が透けて見えることで肌に赤みが出てしまいます。
皮膚炎(脂漏性皮膚炎や酒さ)
脂漏性皮膚炎とは、皮脂の分泌が多すぎると肌の上に余分な皮脂が溜まり、皮膚の常在菌(皮膚に元々いる菌)が炎症を起こし、赤くなる皮膚炎です。
鼻の周辺にできやすいとも言われています。
次に、酒さ(正式には酒さ性皮膚炎)。
酒さは鼻や頬、顎が赤くなる症状です。
ほてり、またはブツブツした盛り上がりもみられることも。
特に30歳以上の中高年女性に多く見られますが、酒さの原因は、医学的にもはっきりとはまだ分かっていないようです。
アルコールや香辛料、薬などの過剰摂取
血管、特に毛細血管を広げる作用のあるアルコールや刺激の強い香辛料などを摂り過ぎると、血流が滞り、血液が溜まりやすくなります。
また、アトピー性皮膚炎のステロイド外用薬など、服用している薬の副作用で血流が滞り、赤みが出ることもあります。
肌の赤みを抑える対処方法
肌の赤みの原因が分かったところで、それぞれに合わせた対処方法を行っていきましょう。
ニキビや炎症による赤みの場合
この場合、皮膚科でニキビ治療を受けるか、自宅でセルフで行う場合は「ビタミンC誘導体配合」のスキンケアを行う必要があります。
ビタミンC誘導体が配合されているスキンケア用品には
- パルミチン酸
- アスコルビルリン酸Na(APPS)
- リン酸アスコルビン酸Na(APS)
このような表記があります。
また、ベースメイクはケイ素や二酸化チタン、酸化亜鉛の成分を含むミネラルファンデーション、あるいはパウダーがおすすめです。
これらの成分は炎症やニキビを作らせることなく油分を吸着し、赤みをカモフラージュしてくれます。
クレンジングや洗顔が肌に合っていない場合
肌に合わない、または洗浄力が強すぎるものを使い続けていると、赤みがひどくなるケースもあります。
顔に赤みが出ている時の洗顔は、泡で優しく洗うことが大切。
肌が敏感な状態になっているため、手でゴシゴシこすってしまうと肌へ負担がかかり、さらに肌トラブルを起こしてしまう可能性があります。
また、ベースメイクはナチュラルなのに、洗浄力の強いクレンジングを使っていませんか?
オイルタイプのクレンジングは、クレンジングの中でも洗浄力が高いと言われています。
クレンジングは、洗浄力の優しいクリームタイプやミルクタイプのものがおすすめです。
すすぎの最後は冷水で
洗顔のすすぎも赤みを抑えるために大切なポイントです。
- ぬるま湯(32℃くらい)ですすぐ→熱いと乾燥悪化の原因に
- すすぎの〆は冷水で→乾燥予防・ほてりによる赤みに効果的
乾燥を防ぐことは赤み改善にも繋がります。
もともと肌自体が弱い場合
もとも肌が弱く、少しの刺激などで肌が赤くなってしまう場合は肌自体を強くするのも、赤みケアに効果的です。
肌を強くする方法としては、栄養バランスのとれた食事(タンパク質、脂質、ビタミン、ミネラル、ビタミンC、ビタミンB2、B6、ビオチン)と良質な睡眠をしっかりと摂ることで、健康な肌が作られるようになります。
酒さ(しゅさ)などの皮膚炎の場合
この場合は、
- 皮膚科で治療
- 辛いもの、刺激物を控える
- アルコール・カフェインの摂り過ぎに注意する
炎症が起きている状態のため、詳しく専門の方に診てもらうことが必要でしょう。
まとめ
肌の赤み改善のためには
- クレンジング・洗顔に時間をかけすぎない
- 食事・睡眠など内側からのケアも取り入れる
- ビタミンC誘導体配合のスキンケアで肌荒れを改善
- ベースメイクによってクレンジングの種類を変える
これらが取り入れやすい対策だと思います。
長期戦になるかもしれませんが、継続が大事。
今までずっと気になっていた赤みも、しっかり対策すれば自信の持てる肌になれるかもしれません。
赤ら顔に悩まない肌を目指しましょう!