クセ毛の救世主とも言える「縮毛矯正」。
クセ毛で悩んでいる人なら一度は経験したことがあるのではないでしょうか?
そして美容師さんからいつも言われるこのフレーズ
「今日は髪を結ばない様にしてくださいねー。」
言われた通りに気を付ける方が多いとは思いますが
いつから結んでも良いのかはご存知ですか??
みなさん縮毛矯正後のサラサラストレートヘア、出来るだけ持続させたいと思っているはずです。
そこで今回は、縮毛矯正の直後に髪を結んではいけない理由と、いつから髪を結んで良いのかを詳しくお教えします。
縮毛矯正の仕組み
縮毛矯正とは、クセ毛を薬剤と熱の力でストレートヘアに矯正する施術のことを言います。
クセ毛(縮毛)の髪の毛は形状が凸凹しているので、縮毛矯正専用の薬剤で1度髪の毛を溶かし、その後ストレートアイロンやブラシなどの熱を使って、ゆっくりと髪を真っ直ぐに伸ばしていきます。
髪の毛を溶かす際に同時にキューティクルもダメージを受けてしまうので、アイロンやブラシで真っ直ぐに伸ばした後に、別の薬剤で髪の毛の表面をコーティングして髪の毛を保護します。
一度縮毛矯正をかけた部分は半永久的にストレートのままですが、新しく生えてきた部分はクセ毛なので、目立ってくる度(3~6ヵ月程度)にかけ直す人がほとんどです。
縮毛矯正とストレートパーマの違い
縮毛矯正とストレートパーマ、どちらも髪の毛を真っ直ぐにするメニューですが、施術面で言うと2つの違いは、アイロンやブラシで熱を加えるかどうか?だけです。
縮毛矯正
①シャンプー⇒②1剤塗布⇒③流し⇒④ドライ⇒⑤ストレートアイロン⇒⑥2剤塗布⇒⑦流し⇒⑧ドライ
というような流れで施術していきます。
薬剤+熱の力(アイロンやブラシ)でしっかりと髪を真っ直ぐに固定する施術になっています。
- クセ毛を解消できるので、毎朝のスタイリングに悩まなくなる
- 雨の日や梅雨など、湿気が多い日も怖くなくなる
などのメリットがあります。
ストレートパーマ
①シャンプー⇒②1剤塗布⇒③流し⇒④2剤塗布⇒⑤流し⇒⑥ドライ
縮毛矯正と違って、薬剤の力だけで髪を真っ直ぐにする施術がストレートパーマです。
熱の力で髪の毛を真っ直ぐに固定する工程が無いため、髪の毛に対するダメージが少なく
- 毛量が多い人は自然にボリュームダウンが出来る
- パーマを落とすことが出来る
などのメリットがありますが、髪の毛を真っ直ぐに保つ力が弱く、時間の経過とともに髪の毛が元の状態に戻ってしまう事が難点です。
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縮毛矯正後、いつから髪を結んでいいの?
縮毛矯正を経験したことのある方は、美容院で「今日は髪を結ばない様にして下さいね~」なんて言われると思います。
その理由はいったい何だと思いますか?
「ゴムの跡やクセが付いてしまう可能性があるので。」と言われていたとは思いますが、なぜそのような事が起こるのでしょうか?
縮毛矯正の当日に髪を結ばない方が良い理由
先程、縮毛矯正の仕組みをご説明しましたが、縮毛矯正とは髪の毛を薬剤と熱の力でストレートヘアに矯正する施術です。
薬剤を使っている関係上、施術後1週間程度は髪の状態が安定しておらず、髪の毛の形が変わりやすい状態にあります。
このようなまだ完全に定着していない状態の髪の毛を結ぶということは、再び髪の毛の形を変えてしまうことになり、ゴムの跡をつけてしまう可能性があります。
せっかく美容院で時間をかけて綺麗にしたストレートヘア、長持ちさせたいですよね?
縮毛矯正をしてもらう日は、髪を結ぶ必要が無いように後の予定などを考えて予約すると良いかもしれません。
縮毛矯正後どれくらい経ったら髪を結んで良いの?
髪質や元のクセの度合い、積み重ねていたダメージの度合いによっても細かく変わりますが、縮毛矯正後しばらくは“髪の毛を結ばないようにすることが一番”です。
具体的に「翌日(次の日)に結ぶのは良いですか?」とご質問いただきますが、理想は48時間(2日間)我慢して頂けると美容師としては安心です。
もちろん、施術後すぐに髪を結んでも跡が付かない人もいます。
あくまでも、“念のため”に、施術当日だけでも良いので髪を結ぶことは避け、翌日からにすると良いでしょう。
やむを得ない理由で髪を結ばないといけない場合は。。。
シュシュなどで優しくまとめましょう。
この時の結び方ですが、“優しく”がポイントです。
くれぐれも、細いゴムを使って強く縛ることは控えるようにしてください。
優しくシュシュなどの太いゴムでまとめるだけが負担が少なく適切です。
完全に髪が乾いた状態で髪を結ぶこと!
縮毛矯正をかけた後は、濡れたまま髪を結ばないことが重要です。
その理由は、髪が濡れている状態は髪の形が変わりやすくなってしまう為です。
繰り返しますが、縮毛矯正後は髪の内部が不安定な状態なので、濡れたまま髪の形を変える行為をしてしまうと、短時間であれば問題ありませんが、長時間結んだままにしてしまうと結んだ跡が付いてしまう可能性があります。
特に、縮毛矯正後1週間は髪の毛が完全に安定していないので、その期間は必ず髪を乾かしてから結ぶようにしましょう。
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縮毛矯正後のヘアケア
綺麗なストレートヘアを保つ為にも、日々のメンテナンスはとても重要です。
また、縮毛矯正後すぐに髪を結ばない方が良い理由はご説明してきましたが、その他にも
- ヘアアイロンやコテを使用する
- 耳にかける
などの行為をしてしまうと、そのまま変なクセが付いてしまったり、せっかくのストレートヘアに元のクセが戻ってしまうことがあるので当日は避けるようにしましょう。
縮毛矯正後におすすめのシャンプー
おすすめはアミノ酸系のシャンプーです。
アミノ酸系シャンプーとは、洗浄成分にアミノ酸を使っているシャンプーのことで、低刺激で髪や頭皮、肌に優しいシャンプーです。
縮毛矯正後は髪の毛がダメージを受けているので、優しくケア出来る成分が入っているものを選びましょう。
【オージュア】フィルメロウシャンプー
オージュアはヘアケアとして優秀ですが、髪質に合わせたケアをするとより効果を実感することが出来ます。
全部で12種類以上という豊富なラインナップで髪や頭皮に合わせたケアをすることが出来ますが、その中でもこのフィルメロウシリーズは熱ダメージに特化したものになっています。
熱ダメージで硬くなった髪に柔軟性を与え、トリートメントの作用を高めます。
【グローバルミルボン】リプレニッシングシャンプー
髪の内部に潤いを与え、毛先までしっとりとまとまる、みずみずしい髪に導くシャンプー。
毛髪内密度を高める、「SSVRシルク」を配合した構成で、毛髪内部がスカスカになることによって、ツヤやハリが失われてしまいますが、それを止めるのが毛髪補修成分のうち、毛髪内密度を高める「SSVRシルク」が特徴になるのがグローバルミルボンです。
【アリミノ】スプリナージュシャンプー ジェントルモイスト
スプリナージュの美容成分を留める独自の処方となるのが「モイストリンク処方」です。
アスタキサンチンをはじめとする共通成分とオイルの成分を、コアセルベートと呼ばれる複合体に取り込むことで、髪に吸着させやすくしています。
困ったら縮毛矯正をしてもらった美容師さんに相談しよう
自分の髪質に合うシャンプーが分からない場合は、縮毛矯正をしてもらった美容師さんに相談をするのがおすすめです。
自分の髪質を知った上で施術を行ってくれているので、自分の髪の毛に与えられたダメージなども把握していて、そのケアの方法も熟知しています。
美容院でしか買えないシャンプーもあるので、美容師さんに相談すれば本当に自分に合ったシャンプーに出会える可能性が高いでしょう。
縮毛矯正をしたら、トリートメントは必須!
縮毛矯正をかけた髪は一見サラサラのストレートヘアに見えますが、縮毛矯正は強い薬剤で髪にダメージを与えてしまいます。
ダメージを修復するためにはトリートメントが効果的です。
お風呂でのトリートメントはもちろん、ドライヤー前の洗い流さないトリートメントも使って髪を乾燥させないようにしましょう。
乾燥した髪は、手触りが悪くなるだけでなく、見た目もパサパサで髪が傷んでいるように見えます。
縮毛矯正をした後は必ずトリートメントでケアしましょう。
シャンプーと同じように、自分の髪に合うトリートメントが分からない場合は、担当の美容師さんに相談してみるといいですよ。
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髪をしっかりと乾かす
パーマをかけた髪は「根元だけ乾かしてください」と言われることがあると思いますが、縮毛矯正の場合はしっかりと「毛先まで」乾かすことが大切です。
濡れた状態の髪の毛は乾燥した髪の毛よりも跡が付きやすく、ストレートヘアにクセが付いてしまうことがありますので、濡れている状態をなるべく放置せずに必ず乾かす様にしてください。
まとめ
美容院で縮毛矯正をした後1週間程度は髪の状態が安定しておらず、髪の形が変わりやすく跡が付きやすい状態です。
髪を結んでも何も変わらない人もいますが、念のために縮毛矯正をした当日は髪を結ぶことは我慢して、次の日からにしましょう。
また、綺麗なストレートヘアを維持するためには、日頃のケアが大切です。
縮毛矯正をした後の髪はツヤツヤで綺麗に見えますが、薬剤はブリーチと同じくらい強くなっています。
ケアをしなければ傷んでパサつき、せっかくのストレートヘアが台無しです。
今回ご紹介したケア方法を行えば、髪の毛が酷く傷んでしまうようなことは無いので、是非参考にしてみてください。
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